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zoom RSS 薬害肝炎まとめ あとがき

<<   作成日時 : 2008/02/05 21:03   >>

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連載を終えた感想など
◆ 薬害肝炎まとめ 目次 ◆

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(追記)
このエントリーは、「科学に責任を持つ市民のブログ」の理念にもとづいて書かれています



 ……長かったです。
 およそ2ヶ月にわたって「薬害肝炎問題」を重点的に取り上げて、その締めに13回連載(※当初予定+3)のまとめ記事を書くのは、大変でした。こんな大型連載はもう二度とやらねぇ、と舌の根の乾かないうちは言っておきます。
 まあ、非常によい勉強になったので、それはとても良かったのですが。

 この酷長い連載を、こんなあとがきまで読んでくださる方はいないだろうと踏んで、最後は好き放題に感想などを書いてみたいと思います。

 そんなこと書かなくてもいいよ、とツッコむもう一人の自分の声にさいなまれますが、これも儀式みたいなものなので気にしないことにします。自己満足万歳。

◆ ◆ ◆

 薬害肝炎問題について書かれたいろいろな方の記事を読むにつれ、多くのかたが「国の責任に関わらない支援」を望んでおられることを知りました。
 この連載記事の基本的なスタンスは「まず全体への支援があるべき」というものでしたが、別にこれは僕の独創などではなく、この問題を真摯に考えておられる多くのかたの望みだと思います。

 訴訟の和解「一律救済」決着は、もう何度もこのブログで書いたとおり、僕は基本的には反対です。肝炎を全て防止することは不可能だったし、原告になれなかった方との格差が大きすぎます。
 でも、仕方がなかったのかなと、思っています。肝炎の支援策は遅れ、その責任の一部は僕たち市民にもありました。それぞれの立場がそれぞれにすべきことを怠ってきた結果、今の現状があるのだと思います。それで原告の方々を責めるのは筋違いだと思います。

 この連載で、「国は全部の責任を認めろ」的な主張は取り上げませんでした。
 対立する意見の双方を紹介する観点からは、バランスを欠いています。でも正直なところ、この立場の意見で説得力に富むものを見つけられませんでした。
 「医療に≪確実≫はない」というのはこの連載のもう一つのテーマで、それはこれからもこのブログで訴えていくものだと思います。
 この点についてのご反論は、いつでも歓迎しております。

 ネット上では、原告の方々への心ない誹謗も散見されました。これも取り上げませんでした。
 いわゆる「論評にも値しない」というヤツです。
 言論の自由がもったいない方というのは、何処にでもおられるものです。これらの心ない主張に勝って、励ましの声が被害者の方々にかけられることを祈ります。




 連載を終えての心残りといえば。

 「医療現場の責任」に切り込むことができませんでした。国、マスコミ、市民、原告の問題を指摘しておきながら、これはバランスを欠いています。
 これも正直、言及すべき責任を見つけられなかったのが理由です。「危険な薬剤を安易に使った」と言っても、それを使わずに医療訴訟に負けた医師までいるのです。
 「薬剤のリスクが十分に説明されなかった」という声も聞かれますが、インフォームド・コンセントが現場に浸透したのは80年代以降だと考えられます。それ以前の医療現場は「医師が良いと信じたことを行う」パターナリズムが一般的だったので、それを今の常識から責められるか、僕は疑問に感じました。

 記事が長くなったのは、痛恨でした。
 このテの記事は他人様に読んでいただいてナンボのものです。
 長すぎて読む気うせます。
 しかも、読みづらい。
 自分との戦いに敗れたことを、次の連載までに反省します。

 …えっ? またやるの、連載?



 大変だったのは。

 特に最後の連載中、他のトピックを取り上げられないのは辛かったですね(笑)。

 こういう連載は一気に書いてしまわないと、途中で寄り道をするとモチベーションが下がってしまうので。熱しにくく冷めやすい管理人です。

 医療過誤訴訟は日々起こっているのに、キャンペーン「医療ミスのニュースを見たら、お医者さまのブログを読もう」も滞ってしまいました。
 このキャンペーンは鮮度が命なので、致命的です。

 まあ、医療問題に限らず気になるトピックは色々あったわけですが。
 明日からは平常業務に戻る予定ですので、とりあえずいまのうちに言っておきます。

 覚悟しておけよ、
 グランドプリンスホテル新高輪!!


◆ ◆ ◆

 最後になりましたが。

 この連載を書くに当たっては多くのかたのお世話になりましたが、とりわけ『誰に投票する?』のアイスゆずさんには深くお礼申し上げます。

 議論を深めていただき、またたくさんの資料を集めてくださり、アイスゆずさんのご協力なければこの記事を書くことはできませんでした。
 さらに、書いている当の僕以上に熱心にこの記事をいろいろなところでご紹介くださり、そのおかげでいろいろな方とお知り合いになることもできました。

 思い返せばそもそもの始まりからして、アイスゆずさんのブログに触発されて『薬害肝炎: 救済者限定は「不当」か』の記事を書いたのがこの特集のきっかけでした。
 当初はさらっと反論を書いて華麗に離脱するつもりだったのですが… 気が付いたら薬害肝炎問題の底なし沼に絡め取られていました。恐るべきお方です。

 こんな拙記事で徹夜などなさらず、十分に寝てください(笑)。

 本当に、本当にありがとうございました。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
渾身の特集エントリ、お疲れさまです。ここまで書くことは本当に大変だっただろうと思います。

私も人のことを言う前に、自分で肝炎問題について、書かねばなりません。この問題は、とても大きく、根が深いので、時間がかかると思います。

しかし、おそらく多くの方たちよりは、事情を知っている者として、また書くことを生業とする者として、この問題に取り組んでいくつもりです。

私の揚げ足取りのようなコメントが、わずかでも birds-eye さんのさらなる思索へのヒントになれば、幸いです。

これからも、バランスの取れた良いエントリを書いてください。乱筆乱文ご容赦。

それでは失礼します。
北村健太郎
URL
2008/02/09 18:05
 こちらこそ、お忙しい中とても多くの的を射たご指摘をいただいて、本当にありがとうございます。ぜひ追記・訂正などで反映したいと思います。

 北村さまのご指摘は、大学ゼミで発表したらこんな指摘をされただろうな、と思えるものでした。いただいたご指摘から自分の記事を振り返ると、う〜ん研究室に入りたての学部3年生レベルの記事だったかな… とちょっと恥ずかしくなりました。
 「わかりやすさ」と引き替えに記事の質を落とすつもりはないので、すこし気を引き締めようと思います。それを思い出させてくださった意味でも、参考になるご指摘に重ねてお礼申し上げます。

 北村さまのホームページも拝見させていただいて、これから書かれる記事を楽しみにしています。
 これからも多くのことを学ばせていただくだろうと思います。どうかよろしくお願いいたします。
birds-eye
2008/02/11 14:41
お世辞抜きで、本当によく書かれている特集エントリだと思います。

私も私なりに取り組んでいこうと思うので、コメントは(基本的に)これでいったん終わりにします。エントリ内容が充実することを期待しています。
北村健太郎
2008/02/11 21:33
 お褒めいただきありがとうございます。恐縮です(^^;)

 お返事書かせていただきましたが、ご返信くださることは前提としていませんので、どうかお気遣い無くお願いいたします。
 ご期待に添えるよう、がんばりたいと思います。お忙しいところ、本当にありがとうございました。
birds-eye
2008/02/12 22:25
またコメントしてしまいました(笑)。

でも、コメントしたくなるような良いエントリだということで……。この問題は大きな問題なので、それぞれの立場で気長にやりましょう。では。
北村健太郎
2008/02/13 11:29
 コメントいただける分には、いつでも大歓迎です(笑) 重ね重ね、ご評価ありがとうございます。

 難しい問題で、人によって立場もいろいろだなと痛感します。この問題に取りかかった12月頃は、アイスゆずさんと丁々発止の議論をしたものですが。遠い昔のような気がします(笑)
 気長に、了解です。ありがとうございます。
birds-eye
2008/02/14 00:27

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