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「国民に誤ったメッセージが発信された」 「薬事行政の後退を招きかねない」 「同じ被害者の間で不公平が生じた」 ◆ 薬害肝炎まとめ 目次 ◆ トップページ
(追記)
薬害肝炎訴訟の「一律救済」決着は、それが妥当ではなかった(第4回)ため、さまざまな弊害を生じました。 これは、何よりも国が肝炎対策を怠ってきたからです。そのしわ寄せが「一律救済」というゆがみを生み出しました(第2回)。 そのことで原告や弁護団を非難するつもりは、僕にはありません。 ただ、今回の決着で救われた方々がいる傍ら、たくさんの苦しみが生じてしまったことも、僕たちは認めなければなりません。 そこから目をそらしては、薬害肝炎問題は真の解決にはたどり着けないと、僕はそう考えます。 原告弁護団が発信したメッセージは、国民に「医療にリスクがあってはならない」という誤った理解を与えるものでした。 これは近い将来、医療崩壊により僕たち市民が苦しむことを招きかねません。 本来、医療には必ず避けられないリスクが含まれます。「絶対確実な医療」などは存在しません。 だから、薬害肝炎問題の本質は「防げる被害を引き起こしてしまったこと」です。「肝炎被害が生じてしまったこと」そのものではありません。 もちろん訴訟でもその点が争われました。 しかし、弁護団が繰り返した主張からはこの「医療の避けられないリスク」という観点が抜け落ちてしまいました。 裁判という対決の構図の中で、少しでも裁判官と国民の理解を勝ち取ろうとする職務上、これは仕方がないことでした(第3回)。 このような主張は、国民が医療現場へ不当な攻撃を行うことを承認してしまう結果を招きます。 「手術を受けたら死んでしまった」 「薬を飲んだら副作用が出た」 「出産事故で脳性麻痺になった」 「輸血からエイズになった」 これらは患者が運命として甘受しなければならないものです。 これらを完全に防ぐ医療技術は確立されておらず、医師は「患者の運命を変える≪可能性≫」を持っているに過ぎないのです。 もちろん過失は責められるべきですが、「被害があったから過失があったに違いない」と考えるのは暴論です。 そのことを市民が忘れたとき、不当な責任追及が行われたら、医師は医療を続けられなくなります。 病院と医師は、避けられない被害を避けるため、患者の命を救うギリギリの医療は行わなくなります。または、訴訟に供えて高額な医療費を請求します。 弁護団の主張と「一律救済」決着は、結果的にこのような事態を促すおそれのあるものとなりました。 (この点については、こちらもお読みください) 『医療崩壊: この国の医療をむしばむもの』 これは、国の薬事行政に限った場合も当てはまります。 肝炎被害の「最初の一人から」国の責任を迫る今回の決着は、有用な新薬の実用化を遠ざける結果につながりかねません。 現在、日本の新薬承認は欧米に比べて一年以上も時間がかかるそうです(*)。それは、他国で人の命を救っている薬が日本では使えないことを意味しています。 (*)『新薬承認期間「4年」を「1年半」に短縮 舛添厚労相が表明』 イザ!配信 2007.10.13 これを、「日本の新薬承認は非常に慎重だ」と評価する政治家の方もおられます。 『薬害肝炎問題』 米山隆一の10年先のために もちろん、ただ時間をかければよいというものではありません。時間がかかるにのは人員不足という側面もあります。また、どれほど徹底的に試験をしても、その結果が製薬会社と国の癒着によりゆがめられてしまうのでは意味がありません。 薬事行政のずさんさには、たしかに重大な指摘もなされています。 『薬害エイズに関して、新薬の開発の裏面』 TOSHIES VERDEN しかし、「どうやっても防げなかった被害にまで責任を問う」という姿勢は、薬事行政に負の影響しか与えません。どんな薬にもリスクがあるのなら、そして予見できない被害にまで責任を問われるのなら、新薬など承認しないのが最善です。 その結果、その薬で救われる多くの命が失われてしまいます。それは、十年後のあなたの命かもしれません。 不当な責任追及は、このような弊害を生み出します。 さらに、薬害肝炎問題の解決を司法に頼った結果、被害者の救済に非常な不公平が生じてしまいました。 血液製剤の投薬証明を得られなかった人は、救済から漏れました。 予防注射の注射針使い回しで肝炎に感染した人も、はずされました。 第8因子製剤という血液製剤で感染した人は、訴訟すら起こせませんでした。 血友病患者や輸血による感染など、「医療上避けられなかった」と判断された人たちも補償の範囲には含まれていません。 原告の方々が数千万円の補償金を得るのを、これらの方々はどのような気持ちで見つめているのでしょう? しかも、投薬証明については医療現場の混乱すら招きかねません。 投薬証明がカルテなどで得られなくても、政府は「医師の記憶」でも証明を認める方針を出しました。 しかし、数千万円の補償金のために「記憶」という曖昧なものを求めてくる患者に、しかもそれは数十年も前のことなのに、医師はどのように対処すればよいのでしょうか? 『医師の記憶なんて・・・』 ヤブ医者ブログ 『薬害肝炎訴訟…「記憶にございません」などと言おうものなら、医師は殺されるかも?』 うろうろドクター 全ての人を救済することができない以上、どこかで線引きは必要です。 「薬害肝炎の人」を全て救っても、「それ以外の肝炎」は救われない 「全ての肝炎」を救っても、「肝臓がん」は救われない 「肝臓がん」を救っても、「それ以外のがん」は救われない 「全てのがん」を救っても、心筋梗塞や脳卒中は救われない… だから、大切なのは「救済から漏れた人が、その基準に納得できるか?」なのです。 今回の「一律救済」決着は、その点があまりに粗末でした。 重ねて書きます。 僕は、このことで原告の方々も弁護団も責めるつもりはありません。 しかし、この問題を振り返る上で、僕たちはこのことを忘れてはなりません。
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あき様へ
私、アイスゆずは、「薬害肝炎問題」にとても関心があり、何度も<白鳥一声>の管理人様に議論をしかけました。そちらの管理人様は、私の問いかけに答えて下さっただけなのです。また、そちらの管理人様は、以前から今回の和解について問題を指摘しておられ、もっと広く多くの患者が救済される方法を取るべきだったとおっしゃっていました。私の方が、「今回の和解は仕方がなかった」と言っていたのです。<白鳥一声>をよくお読み頂けば、「もっと広く、公平に、多くの方を救済するべきだ」と書かれていることが、お分かり頂けると... ...続きを見る |
誰に投票する? 2008/02/07 04:31 |
医療従事者の皆様へ 「薬害肝炎問題」について
医療従事者の皆様に、「薬害肝炎問題」について、ぜひ知って頂きたいことがあります。あき様という方がいらっしゃいます。あき様はC型肝炎の患者さんですが、投薬を証明できないので、先日成立した特別措置法案で救済されません。 ...続きを見る |
誰に投票する? 2008/02/09 10:30 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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そんなにきれいごとのように 理屈だけの気持ちにはなれないのが!今回も今後も一円の保証もされず証明も出来ず!それでもいつか自分も報われる事があると信じ活動してきた結果が!同じ気持ちだからと訴えて来た弁護団達と原告達の人達が許せないんです!散々かやの外みたく扱いながら自分達だけ謝罪もしてもらい!私達証明出来ない人達は謝罪すらされないのに!次から次へと謝罪要求する度に世間からは!一律救済なんだから!もう終わったと思われた今回のやり方がどうしても許せないないんです!少なくても私は! |
あき 2008/02/07 00:59 |
あき様へ |
あき様へ アイスゆず 2008/02/07 04:42 |
あき様へ |
あき様へ アイスゆず 2008/02/07 04:45 |
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