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<<   作成日時 : 2008/03/05 00:10   >>

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 朝日の連載社説「希望社会への提言」が、けっこういいことを書いてると思います。
 基本的に、僕は高く評価しています。

 まあ、「医師に僻地勤務の義務を」と書かれたときは、どうかと思いましたが。
 僻地医療は、医師の滅私奉公のみによって供給されるべきものなのでしょうか?

 ――という各論はさておき、批判ばかりでなく建設的な提案をしている同連載は、すばらしいと思っています。



 その今週の記事を種に、思ったことを書いてみようと思いました。
  『希望社会への提言(19)―「こども特定財源」こそ必要だ』
   朝日新聞 2008.03.03
 (Web魚拓

 お題は「少子化」
 以下、枠内は同記事からの引用です。


私たちの将来に重くのしかかる難問を二つあげるならば、地球温暖化、そして少子化ではなかろうか。

 このままでいくと、100年後の人口は4400万人余になってしまうと政府は推計している。いまの3分の1に近い。まさかとは思うが、それほど減少スピードは速く、深刻だ。
 大変深刻な問題だと、僕も思います。少子化は、この危機意識のもとで議論すべき問題です。
 ただ、それは認めた上で、一つ問題提起を。
 世界規模で見たときは、爆発的な人口増加による食糧難と環境破壊が問題化しています。それと少子化問題は矛盾しませんか?
 機会があれば、改めて記事に取り上げたいと思っています…


若い世代の9割が結婚したいと考えており、平均で2人以上の子どもをほしいと答えている。この希望がその通りにかなえば、出生率が1.75まで上がる…
 それでも人口維持に必要な出生率2.1(だっけ?)には足りないわけですが。
 しかも、脇道にそれる問題提起ですが、結婚を希望する9割の中には「配偶者」や「親」としての資質に欠ける人もいるわけです。育児放棄と児童虐待(※男親にも責任があるという認識のもとで)、家庭内暴力、etc…
 そんな相手と結婚して設ける子供まで勘定に入っているのが、ちょっと切ないです。
 何が言いたいかというと
  @子供は3人以上を望める環境を整えるべし
    (結婚しない人もいるから)
  A「結婚学」「親学」をきちんと教育すべきなんじゃない?
    (義務教育で教えるのに、たぶん受験勉強より大切)


 日本と同じように少子化に悩む欧州のなかで、スウェーデンやフランスは、いったん落ち込んだ出生率を回復させた。それらの国は、経済規模でみて日本の4倍以上の財源を注ぎ込んでいる。
 こういう分析が、さすがプロの文章ですね。
 なかなか僕には、書けるようにはなりません。


 いま国会では、ガソリン税などの道路特定財源を維持し、道路に10年間で59兆円を注ぎ込むとする政府の計画が問題になっている。道路ばかり造っても、人口が急減したのでは意味がない。少子化対策にこそ中期計画がほしい。

 児童手当の充実まで含めて計画を立てると、財源は膨らむに違いない。だが深刻な少子化を考えれば、いま必要なのは道路ではなく、「こども特定財源」ではないのか。そのぐらいの覚悟で、増税を含め財源を手当てしていきたい。
 道路特定財源は引っ張りだこですね。高齢者介護、医療費の拡充、etc… とりあえずこれと比べれば、大切なものはいくらでも出てくる感じです。
 しっかりしてくださいよ自民党。


 働き方の改善も不可欠だ。いまだに週60時間以上働く人が10%以上いるし、出産した女性の7割が会社をやめている。こんな働き方が、出産に二の足を踏ませていることを忘れてはならない。

 正社員は長時間労働で心身の疲労が激しく、家族のだんらんも持てない。非正社員の方は時間的なゆとりはあるが、経済的に自立できない。こんな構造が出産・子育ての障害になっている。
 結局、これが少子化問題の本質だと、僕は考えています。

 ついでに

  父、働き過ぎ
   ↓
  母、孤立無援
   ↓
  児童虐待


 の元凶にもなっていると考えます。
 諸悪の根源です。

 労働行政は、派遣労働の問題とか、もっと危機感を持って取り組んだ方がいいと思います。

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コメント(20件)

内 容 ニックネーム/日時
傍論に対してですが;
河野稠果『人口学への招待』(中公新書1910、2007年)によると、途上国でも(思いのほか早く)少産少死社会への転換が見られるそうで、世界的にも人口学者の関心/政策課題は「人口爆発」ではなくなりつつあるそうです。(著者は社人研を長く勤められた先生なのでreliableな文献かと思います。)
かと言って「食糧難と環境破壊」の問題はより重大になりつつありますが、これは(従来の)途上国の生活水準が上がってきた点に原因を求めるほうが適切かと考えています。
IZW134
URL
2008/03/05 00:43
本論について。
子ども向け財政支出を拡充すべきとの基本的な論旨については私も同意見です。(相対的な)若年労働の問題の解決を「労働行政」に求めるかマクロ的な経済成長や産業構造の改革に求めるかという問題はあるのですが(私見は前者にやるべき余地がないとは言わないが微調整の範囲に留まり、根本的な解決には後者が必要との見方です)。
ただ、人口再生産の論点と家族形成/婚姻の論点とをダイレクトに互換的な問題として取り扱うべきはないと思います。無論、関連はしているので切り離すのも変ではあるのですが、「少子化対策のために若い夫婦に支援を」を強調し過ぎると、(1)シングルマザー・ファザーが抜け落ちる点で過少包摂であり、(2)子どもを持つつもりのない夫婦はもらい逃げになる可能性がある点(*)で過剰包摂である、と思います。
(*) 「欲しいのだけれども恵まれない」方もいるので一概に言ってはいけないのですが…
IZW134
URL
2008/03/05 00:44
字数制限があるようなので連投失礼。

関連して
> 「結婚学」「親学」をきちんと教育
日本のコンテクストではこういうことを「教育」として語り始めようとすると一気に情緒化・道徳教育化=特定のイデオロギーの押し付けを(左右問わず)要求する、ということになりかねないので、私見はちょっと躊躇してしまいます。
初等中等教育における性教育−−と書くとナマナマしくなってしまうので、「sex/gender issuesについて理性的かつsensitiveに思考し行動するための態度の涵養」あたりでしょうか−−の驚くべき欠如については確かに問題だと思うのですが。
IZW134
URL
2008/03/05 00:46
母親が子育てを出来る環境整備。本来、母親と子供が一緒に1日過ごすのが理想です。共稼ぎするには核家族の解消。(東京への一極集中の解消)そもそも共稼ぎでないと生活できないほど、日本経済が貧しくなったと言えます。本当に仕事に生きがいを見出す女性は少ないですよ。女性の7割が会社を辞めるのに、それが現れています。
一般人
2008/03/05 16:04
人口は、増え続けなければならないものなのか?
減ると何か悪いのか?
高齢化社会になって税金を払う人間が減り、扶養される者が増えるのが問題なら、労働人口を増やせばよいだけでは?
平均余命を考えれば、55歳や60歳定年なんてナンセンスだと思うのです。
「定年を待ち望む」「定年を夢見て耐え忍ぶ」という労働環境こそを改善すべきなのであって、少子化を嘆く必要はないと思うのです。
代わりに、生まれた子供は、大切にきっちり育てる。
少数精鋭化でいいんじゃないかと、思うのですが。
小林哲之
URL
2008/03/05 16:08
>IZW134さん
 「医師と刑事罰」のエントリと併せて、とても参考になるコメント本当にありがとうございます。

>途上国でも少産少死社会への転換
 これは存じ上げず、大変勉強になりました。
>途上国の生活水準が上がってきた点に原因
 この点は同感です。

 ただ、傍論の問題提起としては、例えば
 「少子化で労働力人口が足りず年金が支えられないなら、必要な人数だけ海外から移民を受け入れればいいじゃないか」
 という対応が考えられると思うのです。
 なぜそれをしないのか? という釈然としない思いがありました。(※この案に賛成というわけではありませんが)
 それで、世界的な人口増加を引き合いに出した次第です。
birds-eye
2008/03/05 22:07
(つづき)
> 人口再生産の論点と家族形成/婚姻の論点とをダイレクトに互換的な問題として取り扱うべきはない
 おっと、その論点が強く出過ぎたエントリになっていましたね(汗)
 「若い夫婦への支援」ではなく「子育て支援」が施策の主体になることを望んでいます。これなら、ご指摘の問題はないかと思います。

 一方で、こんな記事を書いた理由は…
 「結婚したい人が9割」なのに「未婚率の上昇」なのは、要するに「結婚したい相手がいない」と「結婚しなくても許される風潮」が理由ですよね。しかし、後者は悪いことじゃない。
 男女とも互いに磨きあって、望む相手を見つけやすい社会になるといいな、という素朴な希望です。

> 日本のコンテクストでは…
 以下は全く同感です。ホント、頭痛いです。
 でも、危険があるからやらないというのは性に合わないので(苦笑) イデオロギーの押しつけは断固排除しつつ、良い「教育」を模索できたらなと思います。
birds-eye
2008/03/05 22:17
>一般人さん
 おーっとっと(笑) これはまた、ジェンダーフリー論とがっぷり四つに議論できそうなご意見ですね。
 さて、うちのブログの常連さんに、そんな立場の方はおられたかな…

 仕事の生きがいについては人それぞれだと思いますが、「母親のほうが子育てが“上手”だ」ということなら僕は同意する部分もあります。共感能力とか、男性より女性のほうが(平均的には)上で、それは育児にとても役立つ能力です。
 ただ、諸々の「生物学的な資質」が、「女性を育児に縛り付ける理由になるか?」というのが、たぶん難しいところですね。
birds-eye
2008/03/05 22:25
>小林さん
 とても共感を持ってご意見読ませていただきました。実は僕も、「少子化」それ自体を議論することに意味はないと思うのです。
> 少数精鋭化
 でもよいとのこと、全く同意です。

 問題は、人口が減ることそのものよりも「子供を望む人が、子供を作れない環境」にあるというのが、僕が至った考えです。
 それさえ整えられれば、人口が減るのも自然の摂理だろうなと、考えています。
birds-eye
2008/03/05 22:29
少なくとも私が接した母親たちは、子供と一日接していたいと望んでいます。もちろん、社会性を身につけるために幼稚園や保育所に行かせることも大切だと認識されています。また、その母親達のお父さん方も同じような考え方を持たれています。母親が十分子供と触れ合えるようにそのお父さん達は残業して母親が働きに出なくて済むようにしているのです。そのようなお父さんは土日はもちろん子供のために時間を使い、母親の自由な時間を作っています。今の父母にはそういった認識がかけています。表面的な部分しか見ない人が増えたからです。特に都会では。
一般人
2008/03/06 08:11
月曜日に掲載される連載社説「希望社会への提言」は
ほとんど空理空論ですな。
社説子が日曜出勤を免れるために
書き貯めをできる連載社説をやっているという噂も
真実味がある気がします。

やまなか
2008/03/07 22:46
>一般人さん
> 表面的な部分しか見ない人が増えた
 このご意見には、僕は共感する部分もありますね。本来、「共働き」でもそうでなくても、きちんと夫婦が互いに尊重しあえれば家族関係はうまくいくし、そうでなければどのみちダメなのだと思います。
 ただ、この手の問題の難しさは、ついつい「Aという方法で自分は(あるいは自分の知人たちは)うまくいったから、それがうまくいかないからといって非Aという方法を求めるのは間違っている」と言ってしまって良いかどうか… だと思います。
 共働きしなくても、「幸福な家庭」とやらは築けるのかもしれません。しかし、だからといって「働きたい」女性を「それは違うんだ」と言ってしまったらいけないんじゃないかなあと、僕は思います。
birds-eye
2008/03/09 23:09
>やまなかさん
 ご意見ありがとうございました。
 もしよろしければ、この連載社説にどういう問題を感じておられるか、具体的に教えていただければうれしいです。
 こちらのコメント欄か、もしお持ちであればご自身のブログなどで書いていただければ、議論を深めることができます。
birds-eye
2008/03/09 23:11
「働きたい」女性を「それは違うんだ」と言ってしまったらいけないんじゃないかなあ についてです。
もちろん、働きたい女性がいることもわかります。
尊重すべきです。
しかし、働きたい女性のためだけに行政が動くのはおかしいことです。
男女参画にどれだけの税金をかけているか(全ての市区町村までその部署があります。)。しかも数値目標まで設定してあります。会社で働きたいか、家で育児という形で働きたいか、これは個人の問題です。一部の「働きたい女性」だけに目を向けるのは極めて不公平です。男女平等の労働条件を法律にしただけで十分と思います。
一般人
2008/03/10 08:32
 なるほど、そういうお考えでしたか…

 僕は、やはり行政は「働く女性」を支援すべきだと考えています。

 というのは、まずおっしゃるとおり、女性にも「会社で働きたい女性」と「家で働きたい女性」がいると思います。
 両方いる中で、一方だけに配慮するのは不公平、というのが一般人さんのご意見かと思います。

 ところが現実問題、今の日本の社会では「会社で働きたい女性」というのはずいぶん高いハードルを強いられているように僕は認識しています。
 例えばポリティカルコンパスの質問にあったような「女性が働くなら家に迷惑がかからないよう…」という考えを押しつける男性(夫)も大勢いると思うのです。

 そのような「不公平を是正」するために、政府が「不利な側を支援」するために動くのは、僕は妥当だと思うのですが、いかがでしょうか?
birds-eye
2008/03/10 22:02
周りの女性(大学ではなくて)に聞いてみてください。何を望んでいるのか?女性が働くなら当然家庭に迷惑をかけてはいけません。もちろん夫も家庭に協力すべきだと思います。各家庭の事情を政治に持ち込んではいけません。人にとっての善行とは、相手が何を望んでいるかを聞いて実行することです。単に概念として善行を行っても多くの人の迷惑になる行為は悪行です。
一般人
2008/03/10 22:44
 そうですね、ヒマを見つけて、バイト先ででも(笑)聞いてみたいと思います。

#今さらですが、このエントリを読まれている女性の方がおられましたら、議論への参加は大歓迎です。
 屈託ないご意見をいただければ幸いです。
birds-eye
2008/03/10 22:54
私は男性でしょうか?
一般人
2008/03/11 08:48
 あれっ、違いましたか!? (汗)
 そういえば、確認を取ったわけでもないのに勝手に男性と思いこんでお返事を書いていました。大変失礼いたしました。

 先のコメントは「他の女性の方も」と読み替えていただければと思います。
birds-eye
2008/03/12 22:35
我が家では、炊事、選択、掃除は私の役目です。
仕事は、家内のほうが長時間してます。
それに関して、女性の方から批判的な意見を聞くことの何と多いことか。
「旦那に家事をさせているのか」とか、
「尻に敷かれてなさけない」とか、
「髪結の亭主」とか、
そもそも、大抵は、家内が家事を担当していること前提で、お話されますし。
働く女性の足を引っ張っているのが、男性ばかりではないと実感する今日この頃です。
小林哲之
2008/03/12 23:52

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