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刑事罰を用いないというなら、 医師をどう取り締まるのか?
「医師の診療行為については、刑事責任を追及するな」 という主張があり、僕も賛同しています。 医師が患者の死によって刑事責任を問われるならば、医療行為を合法的に行えないからです。 医療は不確実であり、必ず死と向き合う職業です。 しかし、一般論としての「医者の刑事責任は追及するな」という主張は、すぐさま一般の方には受け入れ難いものだと僕は思っています。 「明らかに避けることができた、医者が悪い事例もあるはずだ。それでも医者を免罪するのか?」 このような対立意見があって当然だと思います。 避けられない死で医師が罰せられてはならない。 しかし、不適切だった医療行為は反省されなければならず、患者さんの無念がないがしろにされてはならない。 よりよい医療を実現するため、医療の問題はどのように検証されるべきなのでしょうか? ここでは、この問題について医師の方が書かれた記事を紹介したいと思います。 僕の考えを述べるより、まず「医師の問題意識」を一般の方に知って頂くことが有益だと思うからです。 僕の勝手な解説を交えながらの紹介ですが、おつきあいいただければ幸いです。 まず、医師の方は「問題のある医療行為」をどのように認識しているのでしょうか? 医療過誤報道についての医師のブログなどを読むと、医療者側を擁護する記事のほうがはるかに多く見かけられます。 それでは、彼らは「最善を尽くす医師に問題など起こりえないと」思っているのでしょうか? 違うと思います。 「医者が悪い」場合は確かにあり、それは医師の方もよく分かっているのではないでしょうか。 僕は、医師という職業を不当に貶めるつもりはありません。 どんな職業にも問題のある人はおり、それは医師も例外ではないのです。 それは、医師の方がいちばんよくご存知だと、僕は信じています。
それでは、医師から見た「問題のある医療」とはどのようなものになるのでしょうか? 彼らが「無くしたい」と思っている事は何か、考えてみたいと思います。 それはもしかすると、一般の方が医療過誤の報道などに触れて抱く問題意識とは異なるかも知れません。 人の死は、一般の方にとっては非日常ですが、医師の方にとっては日常です。医師の方は人の死を見慣れている分だけ冷静に考えることができ、また医療に過信を抱く余地も無いはずです。(自分の将来への戒めとして: 「人の死に対して感覚が鈍くなっていて」「医療への理想が摩滅している」のであってはなりません) その医師の方々が、「こんな医療は問題だ」と思うものは何なのでしょうか? それを知ることが、よりよい医療を作るために医師と市民が有益な議論を行う助けになると思います。 僕が最近読んだものでは、こちらの記事が「ヤブ医者とは何か」について非常に興味深い議論をされています。 『ヤブ排除論に産科医が悲鳴』 新小児科医のつぶやき 某所という事にしておきますが、近所のヤブが困るという話で盛り上がりました。ヤブと言っても少々腕が悪いというレベルの話ではありません。医師から見て、あれは問題と言うレベルの話です。おおまかですが、そこでまとまった困るヤブの定義として、 こちらも、ぜひ元記事をお読みください。そちらではこのあとに「ヤブ医者にも信頼する患者がいるからやっかいだ」「ヤブ医者もいなければ困るほど医療は逼迫している」という興味深い議論も行われています。 「失敗を繰り返す」という問題は、この一つ前の記事でも当てはまりました。
「失敗を繰り返す」というのは医療の問題のすべてではないと思います。 それでも、これらの記事から「医師の考える問題ある医療」を探ると、 個別の事例の問題よりも、そこから学ばれず 同じ失敗が繰り返される状況の問題 こそが重要であるように、僕には思われました。 おそらくこのような認識を、多くの医師がお持ちなのだろうと僕は想像しています。その中で、「より良い反省のシステム」を真摯に考えておられる医師も多いはずだと、僕は信じています。 それでは、医師の方はどのような方法で医療を改善したいと考えておられるのでしょうか? 先ほど紹介した記事『ヤブ排除論に産科医が悲鳴』では、 正しい治療方法の啓蒙ということを述べておられます。 これは制度と言うよりは個々の医師の努力という類のものだと思います。(一般の方はご留意ください: @「個々の医師の努力」はとても大切なものです。制度的なものでないからといって否定されるべきではありません。 A心ある医師の方は、自分の人事評価には影響しないであろうこのような取り組みを真摯に行われています) それでは、制度的なものとしては、医師の方はどのようなことを考えておられるのでしょうか? 僕がこれまで読んだ記事の中では、次のものがもっとも印象深かったです。 『ネット上で診療を評価する』 『結果と考察−ネットで診療評価−』 日々是よろずER診療 この記事は、かいつまむと「後から振り返った治療方針の是非が、どれほど歪むものか検証してみた」というものです。 一般の人は「思わしくない結果を見ると、正しかった治療も間違っていたと思うかも知れない」 医師の立場からは「自分が訴えられることを思うと、間違っていた治療も正しいと言ってしまうかもしれない」 おおむねそのようなことが書かれていると僕は理解しています。 僕がこの記事で感銘を受けたのは、このような考察から建設的な提案をされている点です。 <提唱>医療事故から有意義な反省を導くためには「治療行為の是非を判定する審判員に、その診療行為の結果を知られないようにしたうえで、審判が行われるべきだ」という主張だと理解しています。 医師の方々は、(もちろん個々で紹介したご意見と異なる考えの方もおられるでしょうが、)その方なりのお考えを持った上で「医療行為の安直な処罰に反対」されているのだと思います。 さて、この「不適切な医療行為の反省と処罰」という問題を考える上で、いま国が導入を目指している「医療事故調査委員会(医療事故調)」に触れないわけにはいきません。 僕もまだきちんと勉強できていないのですが、要するにこれは 「責任追及と処罰ではなく再発防止を目的として、航空機事故の調査委員会のような事故調査委員会を設ける」 というもののようです。 『「医療事故調」実現へ 警察関与、重大事のみ 与党案』 朝日新聞 2007.11.30 『【主張】医療事故調 信頼取り戻す制度とせよ』 産経新聞 2008.01.23 ところが、この医療事故調の現状案(第二試案だと、僕は理解しています)は、医師のブログでは反対意見が非常に目立ちます。 多くのブログ記事があり、僕もまだ問題点の整理ができていません。 ただ、現状僕が理解している問題点として、おおむね次のようなことがあるようです。
今のところの僕の所感としては、以下のように考えています。(これはおおむね医師の方が考えることに反していないと僕は思っています。)
(付録) 医療事故調について、医師の方が書かれた記事を集めたものを作りました。 これは、この記事を書くために、今の時点で僕のパソコンのブラウザ上で開いている関連記事です。僕が一度は読み、自分の考えをまとめる上で大きな影響を受けていますが、どの記事のどの部分がどうだというところまでまとめきれなかったものです。 (僕が読んだ物で、ここから漏れているものもあるような気がします。机上を乱雑にする特技を持つ当管理人をご容赦ください) 医療事故調の問題について興味を持たれた方は、ぜひ一読をお薦めいたします。 『拙速な医療事故調設立へ反対声明』 がんになっても、あわてない 『事故調(第二次試案)』 新小児科医のつぶやき 『医療従事者の責任逃れ』 『医療事故の下手人捜せ!ーー前編』 『医療事故の下手人捜せ!ーー後編』 さあ 立ち上がろうー「美しい日本」にふさわしい外科医とは 『医療事故調賛成論者の主張』 『厚労省第二次試案は医療崩壊を決定的なものにする』 ある町医者の診療日記 『北風と太陽の話』 天国へのビザ 『医療事故調、第二次試案について』 「やぶ医者のつぶやき」〜健康、病気なし、医者いらずを目指して
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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医師は人それぞれだと思っています。心ある医師と心ない医師って極端に2つに分類なんて出来ないことも承知しています。患者を助けようと言う気持ちはあると思われるのですが、知識が不足していたり、技能が劣ったりとそれぞれ事情があると思います。医師に限らず、他の職業でも同じように知識、経験、技能といった要素があります。どの職業でも日々勉強が必要です。それを自分から行うのか、教育システムとして行うかは職業とその勤務先の考え方によるかと。日々勉強されている医師は刑事罰なんてとんでもない。と主張されると思います。一方で医師免許をとって研修が終わったら勉強をしない医師もいます。このような医師が起こす医療ミスの過失は大きいと思います。私のニックネームを一般人としたのは、私が一般人でないことを承知してあえて選びました。一般人とすることで多くの視点を持ちたい気持ちです。 |
一般人 2008/02/28 15:52 |
(続きです。) |
一般人 2008/02/28 15:53 |
言わんとすることはわかりますが、全体に主張が医者よりに偏り過ぎているような気はします。 |
kusukusu URL 2008/03/01 22:45 |
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kusukusu 2008/03/01 22:46 |
お返事遅れてしまい申し訳ありません。 |
birds-eye 2008/03/02 17:32 |
kusukusuさん、コメント拝読してちょっと喜びに小躍りしました(笑) |
birds-eye 2008/03/02 17:45 |
多忙で体調の悪い中、コメントにお返事を頂きありがとうございます。医師に対する一般的な見方(ここでは大勢として使用させていただきます。)は楽してと思われるのは最もだと思います。各市区町村の医師会の構成メンバは、病院勤務より開業医の意見が通る仕組みではないかと思っています。調べる術がないので調べていませんが。開業医の収入を上げようとする動きはこんなことにも理由があるのかもしれません。バイトが忙しいことや、体調が優れないようですのでこのコメントに関しての返信はしなくてもいいですよ。ご自愛ください。 |
一般人 2008/03/02 18:30 |
いえいえ、コメントのお返事は好きでやっているので、遅れようが忘れ去られようががんばります(笑) |
birds-eye 2008/03/03 22:17 |
>kusukusu さん |
imo 2008/03/07 00:48 |
「医師の診療行為については、刑事責任を追及しない」については私は反対します。 |
imo 2008/03/07 01:05 |
「医師の診療行為については、刑事責任を追及しない」に私も反対です。 |
FF 2008/03/28 00:56 |
>>FF 様 |
imo 2008/03/29 12:35 |
技術が劣っていること、医療過誤を刑事罰の対象とすることには反対します。>にたいし全件事案によっても異なるためやはり全てにおいて刑事罰の対象から外すのはいただけないかと。ケースバイケースではないかと私は、思います。 |
FF 2008/04/10 23:50 |
そしてきちんと患者側に医療行為や病状に対する説明や検査をしっかりしていれば、そこで命を落とすことがあっても家族が納得できるよう最善を尽くしていただけたら、医療過誤についてこんなに問題にはならないのではないのでしょうか?医療界の怠慢システムが諸悪の根源ではないでしょうか? |
FF 2008/04/10 23:50 |
>>FF様 |
imo 2008/04/11 17:27 |
FFさんのケースは、その医師のコミュニケーション能力および人間性に問題があるのだと思います。こういう医師は排除されて然るべきですが、残念ながらそういったシステムはありません(マズイ医師は大学病院で面倒を見るという噂を聞きますが、真偽は不明です)。その排除システムは刑事罰は相応しくないと思います。言うなれば、「あいつ性格悪いから警察よべ」というもので、違和感があります。もっとも、何かいいシステムがあればいいというのは同意見です。 |
imo 2008/04/11 17:29 |
連投失礼。 |
imo 2008/04/11 17:30 |
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