白鳥一声

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zoom RSS 理想とする社会

<<   作成日時 : 2008/01/07 13:54   >>

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≪ユートピア≫を問われたら、
あるいは≪政治の目指すべき社会≫を尋ねられたら、
どう答えますか?
このエントリーは、記事集≪白鳥一声≫のために書かれました。 ここに書かれた内容は、僕birds-eyeが最も大切に思う考え方を表しています。

 今回は、僕がさまざまな社会問題を考える上での出発点を振り返りたいと思います。
 僕が理想とし、こんな世界で暮らしたいと思う社会はどんなものか、書いてみたいと思います。


 僕が望む社会とは、
自分がどんな個性で、
どんな境遇に生まれたとしても、
その事を受け入れられる社会
です。

 この基本的な出発点から、僕は色々な社会問題を考えています。

◆ ◆ ◆

 ジョン・ロールズという人の政治哲学が近いと思いますので、それを僕が理解している範囲で紹介してみたいと思います。
 彼の著作をきちんと読んだわけではないので間違えているかもしれませんが、僕はこの理解の上に自分の考えを持っています。

 同氏の思想を解説したものとして、二つのWikipedia記事を紹介します。
 詳細はこれらの解説に任せますが、ロールズの思想は≪立場入れ替え可能性の確保≫というキーワードで表されるものだと述べられています。これが、「社会のどこに生まれても自分は耐えられるか」という、僕が先に述べたような考えです。
 それは、格差の存在する社会を受容する条件として、≪機会平等≫≪最小不幸≫を目指すことにつながると、解説には書かれています。全ての人に平等にチャンスが与えられ、最も不遇な人でさえ人間的な生活を送れる社会が求められます。

 また、ロールズの思想は、有名なベンサムの功利主義≪最大多数の最大幸福≫と対比できます。
 ベンサムの功利主義は、社会全体での幸福が最大となることを目指します。これは、100人のうちの99人が億万長者になれるなら、残りの一人が極貧に耐えることも許す社会です。(ただし、ベンサムは「少数が多数のために犠牲になる」ことを支持しているわけではなかったようですが)
 しかしロールズの思想は、99人の億万長者を作ることよりも、100人全てがまずまずの生活を送ることを目指します。

 これが、僕の理解するロールズの政治哲学です。

◆ ◆ ◆

 僕は、ロールズの思想は僕の考えに「近い」と書きました。
 ロールズの思想は政治のための哲学であるのに対し、僕はこの考えを個人的な問題にも援用したいと考えているからです。

 ロールズが言う「社会のどこに生まれても」とは、おそらく門地や経済的バックグラウンド、あるいは自分の就いた職業や患った病気なども含む社会的境遇という意味でしょう。
 僕はそれに加えて、その人が持って生まれた個性も含めたいと思います。自分の性格や嗜好、容姿に関わらず、幸福になれる機会が均等に与えられる社会を望みます。
 そのためには、政治のあり方だけでなく、社会を構成する個人が持つ≪モラル≫も省みられなければなりません。

◆ ◆ ◆

 このような考え方は、僕たちをとりまく具体的な社会問題に対して、例えば次のような姿勢となって現れます。
 この基本原理をいろいろな社会問題に援用する例を示して、この記事を終わりたいと思います。

 「リスクの社会化」が推進されるべきです。たまたま不運に遭った人が過酷な境遇に陥るのを防ぐため、国民全てがあらかじめ準備するべきです。疾病や事故、直近の話題では「予測できない薬害」の問題などです。
 (※リンク先は、僕がいつもお世話になっている村野瀬さんのブログ記事です。「リスクの社会化」という概念を教えて下さった方で、それをまとめる記事にリンクさせていただきました。)

 死刑問題では、被害者と加害者の両方が尊重されなければなりません。
 被害者に手厚い支援の手が差し伸べられるべきなのは、この理念を考えれば当然です。再犯により被害が拡大することも防がなければなりません。
 しかし加害者の側にも犯罪に至る事情があったかもしれず、それが軽視されてはなりません。家庭環境、経済的困窮、犯罪に関連するような性格的・遺伝的な素因… 不利なスタートラインに立たされた人たちに対して、適切な支援を行って犯罪の芽を事前に摘み、また立ち直るきっかけを与えることも、等しく大切だと思います。
 死刑を初めとする刑罰の是非は、この観点に立脚して議論されるべきです。

 同性愛は、広く認められるべきです。誰かの性的関心が同性に向いているからといって、その人に社会的障害が与えられるべきではありません。同性婚が法的に整備され、異性間と同等の権利が保障されるべきです。
 これは、「自由恋愛」の名の下に同性愛と不倫を同列に扱うことを意味しません。同意の上の同性愛は当事者の幸福と引き替えに誰にも害を与えませんが、不倫は本質的に誰かを傷つけるものです。≪最小不幸≫という理念は、不倫によって裏切られる配偶者を考慮するものです。
 社会的に問題となる性的嗜好については、それが犯罪に結びつかないよう予防すると同時に、そのような嗜好を持つ人にも福祉が図られなければなりません。適切な医療措置のもとで、彼らが社会に適応できる途が模索されるべきです。

 あらゆる差別は撲滅されるべきです。人種、身分、性別などその人が持って生まれた属性よりも、経験や能力などその人が自ら積み重ねてきたもので評価が行われるべきです。
 学歴重視の傾向にも反対します。どこの大学に進学するか、あるいは大学に進学できるかどうかは、その人の家庭環境にも大きく依存します。それが人生の足かせとなるべきではありません。企業の人事に配慮を求めると同時に、奨学金や社会人入学の制度も充実されるべきです。
 ≪機会平等≫の理念から、人は自分で選んで身につけられるものによって評価されるべきです。持って生まれたもので評価されるべきではありません。「容姿」の優劣があからさまに語られる芸能界の風潮が、僕は好きではありません。個人の私生活でも、他人の容姿についての無配慮な発言は慎むべきだと思います。

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