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zoom RSS 捕鯨活動家: 過激派に惑わされない思慮を

<<   作成日時 : 2008/01/18 15:01   >>

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目立つものだけが全てではないこと。

 思わず「クジラの天ぷらでも食わせてやれよ」と呻いてしまいました。
捕鯨船侵入の2人、豪側に引き渡し
朝日新聞 2008.01.18より抜粋

 (反捕鯨を訴える妨害行為で日本の捕鯨船に拘束された「シーシェパード」活動家)2人はラム酒入りの水筒、ビデオカメラ2台、筆記用具、日本語辞書なども所持。船内では「天ぷらを食べたい」「洗濯をしたい」などと言い、くつろいだ様子だったという。
 (カッコ内および太字は引用者)

 僕の個人的感情はともかく、ここで訴えなければならないことがあります。

 グリーンピースやシーシェパードといった過激な団体は、環境保護団体の中でも異端であり、反捕鯨論者の中にもその行動に懐疑的な人は大勢います。
 僕たちは、彼らの行動だけを見て反捕鯨論の全てを否定してはなりません。健全に環境保護を望む反捕鯨論と、国粋主義にも似た過激な異端を、僕たちは峻別しなければなりません。

 以前、アメリカ人の同僚に捕鯨問題を尋ねてみたことがあります。シーシェパードの本拠地に近いシアトルの街で、複数の人が次のように言いました。
  「自分はクジラを食べたいとは思わない。彼らには知能がある」
  「でも、クジラを食べる文化は否定しない」
  「絶滅に追いやるような捕鯨だけは控えるべきだ」
  「ただ、グリーンピースやシーシェパードはやりすぎだと思う」
 良識を持つ多くの人が、冷静な議論を通じて環境保全と相互理解を実現したいと望んでいます。


 商業捕鯨再開を望む日本の主張を訴える、次のような動画がユーチューブで話題になっているそうです。
   ※残酷なシーンが含まれますのでご注意下さい
  『Racist Australia and Japanese whaling ver.1.0 白豪主義オーストラリア』

 この動画は訴える力を持っています。重要な問題提起を行い、日本人が捕鯨反対論に対して抱く反感を力強く代弁してくれます。全体として制作者の良心も感じられ、僕はこの映像を高く評価します。しかし、それでもこの動画は完全に公正ではありません。
 この動画は、「捕鯨に反対する人」「希少動物を虐待する人」「人種差別をする人」が全て同一の集団であるかのような誤解を与えます。動物全ての保全を望み、その中で特にクジラを取り上げる理知的・良識的な捕鯨反対論に対して十分な配慮を行えていません。

 オーストラリアの国民がこの動画を自省の材料にするのは良いことです。しかし僕たち日本国民が、この動画をもとにして豪州非難を行ってはなりません。

 僕たちは、鯨食文化への偏見と不理解には誇りを持って訴えなければなりません。人種差別や西洋文化の押しつけには昂然と対決しなければなりません。
 しかし、理性と良識を持って捕鯨に反対する立場には、どこまでも真摯に向き合わなければなりません。そのような立場の方が圧倒的に多数であることを心に刻み、少数の過激派への怒りによって彼らをないがしろにしないよう、細心の注意と自制心を常に心がけることが必要です。
 その上で、クジラ類の保全と持続可能な利用のために、建設的な議論が行われることを望みます。

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環境保護団体「シー・シェパード」の主張のことだけど・・
%?、オーストラリアの領土権主張の領土問題と、捕鯨問題がごっちゃになっているところが分かりにくい。 国際的な観点で、鯨は減ってきていて、絶滅の危機にあるから捕鯨を控えるべきだという主張は、それはそれで検討してみる必要があるものではないかと思うのだが、なら領土問題は絡めないでほしい。オーストラリア国民の支持を得るために、領土問題の主張をくっつけたのかもしれないが、国際的には南極の領土権を主張することは凍結している状態なのだから、国際的な観点で捕鯨問題を主張している団体が、そこだけ、国際的... ...続きを見る
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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
その通りですね。日本が主張するのは、@日本の捕鯨が食糧であることとA獲りすぎたのは日本では無くアメリカを始めとしたロウソク用の乱獲であることを示すことだと思います。 文化と共に科学的な数値に基づく主張をしていくしかないですね。 今になって鯨の知性を主張されるのは、おかしい話ですよね。 何度でも国際的にコメントする場合に同じ内容を繰り返し説明することだと思います。 世界の人がどれだけ理解をしてくれるかが課題と思います。
一般人
2008/01/18 17:38
 ありがとうございます。

>鯨の知性
 「自分が食べない」理由としてなら、全く問題ないのですけどね。日本人も、犬食に抵抗ある人とかはけっこういますから。
 でも、韓国の方に向かって「犬を食べるな」と言うのはオカシイわけで… そういうことだと思います。

 IWCが健全に機能しているかどうか、疑問の思いは強いのですが、だからといって離脱に賛成する気にもなれず… やはり根気でしょうかね。
birds-eye
2008/01/18 22:02
こちらの記事も、自分がちょうど考えている話題だったので、つい読んでしまいました。冷静な意見だと思います。
僕の考えは、自分のブログにもちょっと書いたのですが、日本は日本近海で捕鯨をするのはいいんだけど、南極にまで捕鯨にいくのは当面、控えたほうがいいように思います。理由は、国際的な非難をあえて浴びてまですることはないのではないかということもありますが、それ以上に、南極では地球温暖化の影響で鯨も急激に減少しているのではないだろうか?と危惧しているからです。アザラシに影響が出ているのに鯨に影響が出ていないとは思えない。日本側が示しているデータは、あくまで人間の乱獲によってどの種の鯨が減ってきているかというデータであり、温暖化の影響によるものは考慮していないのです。ですから、日本がすでに温暖化の影響で急激に減っている種の鯨をそれと知らずに捕鯨している可能性があるのではないかと思うのです。僕はまずそうした南極の鯨の生態の実態調査を国際的に行うことを広く求めたいです。(捕鯨を主張する国にも、反捕鯨を主張する国にも。)
kusukusu
URL
2008/01/21 02:46
 kusukusuさん、ご指摘ありがとうございます。ご紹介いただいた記事も拝読しましたが、今回はこちらにお返事書かせていただきます(^^;)

>温暖化の影響を考慮
 これについては、僕も大学で少しだけかじったことがあるのですが。たぶん、「温暖化の影響をあらかじめ考慮することはできない」のだと思います。
 ある動物が「温暖化のせいで減っている」と言われるとき、それはだいたい「後付けの理屈」で言われます。アザラシが減った、気温も上がっている、だからアザラシの減少は温暖化のせいに違いない… という具合です。
 10年後のクジラの数に温暖化がどう影響するか、というのは予測するのが難しく、ほとんど不毛な精度でしか議論できないのだと思います。温暖化のせいで数が減るかもしれないし、エサが豊富になって逆に増えるかもしれません。
 だからできることは、「マメに個体数を調査して、減少傾向が見られたらすぐに保護対策を取る」ことだと思います。
birds-eye
2008/01/21 19:13
 その意味で、kusukusuさんが国際的にきちんとした調査を望まれるのは、僕も強く同意します。
>僕はまずそうした南極の鯨の生態の実態調査を国際的に行うことを広く求めたいです。(捕鯨を主張する国にも、反捕鯨を主張する国にも。)

 それも、可能な限り政治的に中立な調査が行われてほしいです。日本の調査は「クジラ増加」、オーストラリアの調査は「絶滅危機」と調査結果が食い違う状況があるようですが、科学者の間で冷静に議論してほしいと望んでいます。
birds-eye
2008/01/21 19:18
「他国に批判されてまで捕鯨しなくて良い」
他国に批判されてまで〜というのは
国の権利を放棄することで、
国民の権利を放棄することです。
政府がやってもいいことではありません。
他国に言われたからといってほいほいやめることは
迎合といいます
化学食品
2008/10/14 17:18

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