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zoom RSS 薬害和解決裂: 今のところの感想

<<   作成日時 : 2007/12/20 19:58   >>

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 薬害肝炎訴訟の和解協議が決裂の見通しというニュースです。
  『薬害肝炎訴訟、和解協議決裂へ 原告側、政府案拒否』
   朝日新聞 2007.12.20
 (Web魚拓

 更新しないと言いましたが、幸い時間がとれました。
 しかし旅先の身なので、じっくり問題を考えることも、必要な情報を集めることもできていません。
 あとで謝罪記事を書く覚悟で、いまの意見を書かせていただきます。黙っているよりは有意義だと思うからです。

 この記事を読んでくださる方にお願いです。
 少しでもこの薬害肝炎の問題に思われるところがありましたら、コメントご記入いただければ幸いです。
 時間もないままに書きつづる文章なので、問題も多いことと思います。率直な反論は大歓迎です。
 お返事は遅れるかもしれませんが、後日必ずご意見を拾って改めて記事にしたいと考えています。

 僕の意見を、以下に述べます。

◆ ◆ ◆

 和解が決裂しつつあることは、非常に憂慮しています。判決での決着では、被害者の一部にきわめて不利な結果が出ると予想しているからです。
 裁判は、良くも悪くも「法律の文言から」処分を導くものです。被害者がどれほど助けを必要としていても、その規定が法律に無ければ訴えを退けるのが司法です。そして、それはやむを得ないことだと考えます。
 だからこそ、司法制度の枠を超えた「政治判断」が求められていたのだと考えます。それが実現しないのが、痛恨です。

 政府の態度と和解案には失望しました。特に「大阪高裁の骨子案と矛盾する内容にはできない」との主張は理解に苦しみます。
 上でも述べたように、司法制度は法律の枠から外れることができません。だからこその、大阪高裁案だったのだと思います。
 一方で、原告側は「法的責任の文言にはこだわらない」という譲歩を見せていたはずです。ならば、大阪高裁案と矛盾するかたちで、法的枠組みを外れた政治判断をしても差し支えなかったはずです。極端な話、「法的には責任無いけど期間にはこだわらずに救済する」という案だって作れたはずなのです。
 原告側は、金額を増やすことすら要求していませんでした。それでも法的責任の範囲にこだわり続けた政府案に、失望しました。

 一方で、率直に言うと、原告が和解を拒否した理由もいまいち僕には見えていません。政府案は朝日記事が取り上げ、それなりの根拠が明らかになっています。
 政府案は、実質的に全ての被害者が支援金を得るものです。原告はどの点を改善するよう求めているのでしょうか?
 「要はお金の問題だという矮小化した理解しかしていない」という発言があるので、政府に謝罪を求めているのでしょうか? 法的責任にこだわらないのなら、政府はすでに「薬害を発生させたことを」詫びています。
 被害者の扱いに差があることが問題なのでしょうか? 僕はある程度差がつくことはやむを得ないと考えています。本当に予期できなかった最初の一例めの薬害肝炎と、防げるはずだったのに政府の怠慢で被害を受けた例とを、同じに扱うことを原告団は本当に望んでいるのでしょうか?
 提訴までできない推計一万人の潜在的被害者に救済を求めているのでしょうか? それは政府が法整備を進めているはずです。また、政府案の30億円基金は原告団に運用がゆだねられるのですから、原告みずからが潜在的被害者を支援すればよいのではないでしょうか? そのためには資金/人手が足りないということなら、やはり「お金の問題」なのではないでしょうか?
 何より、薬害肝炎の被害が真に差し迫った経済負担を引き起こしているのなら、提訴すれば一千万円は支援される政府案で差し当たり和解に応じてもよかったのではないでしょうか? 政府の問題をおいおい社会に訴えていくにしても、いま生きるか死ぬかで苦しんでいる被害者に政府案の支援は大きいものではないのでしょうか?
 その点が、いまの僕には分かりません。

 ご反論、おしかり、お待ちしております。

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 本ブログ「白鳥一声」は、ただいま≪薬害肝炎問題≫を重点的に取り上げています。以下は、この問題に関連する本ブログのエントリーをまとめたものです。  (※なお、このエントリーは随時更新されます。また特集期間の間は、このエントリーは常に新着記事リストの最上部に表示されます) ...続きを見る
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