白鳥一声

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zoom RSS 死刑「自動化」批判に疑問

<<   作成日時 : 2007/10/06 17:35   >>

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 死刑制度はどうあるべきでしょうか?
 人を死刑にするとは、どういう事なのでしょうか?

 鳩山法相が、法相の署名なしで死刑が執行される制度を提言したことについて批判が相次いでいるようです。

鳩山兄も「軽率だった」 死刑「自動化」、批判相次ぐ

 鳩山法相が「死刑執行が自動的に進む方法はないのか」と述べたことについて、28日、野党や政府内から批判が相次いだ。

 民主党の細川律夫「次の内閣」法相は「刑事訴訟法が法相の命令を執行の要件としていることへの無理解、法相の職責の重大さについての全くの無自覚を露呈したものだ」と批判。社民党の又市征治幹事長も「法務大臣にあるまじき言動だ。首相の任命責任も含め国会で追及する」と罷免要求も辞さない構えで、臨時国会での論点の一つとなりそうだ。

(中略)

死刑廃止議員連盟会長の亀井氏は26日、「人間の命を機械みたいにボタンを入れておけば次から次に殺されていくようなイメージで扱っていいのか。法相の資格もなければ人間の資格もない」と批判した。
朝日新聞 2007.09.29

 僕は、鳩山法相が述べるとおり、死刑執行は法相の署名に依らず行われるべきだと思います。
 法律に依って刑罰を決めるのは、司法府であるところの裁判所が行うことです。司法府によって一度確定された刑が、行政府の長である法相の判断で執行されないことは、間違っているように思われます。

 死刑制度に反対する立場の人は、立法府である国会に働きかけて刑法から死刑を除くべきです。
 法相の署名によって死刑執行を回避するのは三権分立の精神に反しています。
 鳩山法相の提言を「職責の無自覚」「人間の資格がない」と批判するのは、論点のすり替えであるように思われ、強い疑問を感じます。

私は次のことを希望します:
 死刑制度を改正し、ひとたび裁判所において刑が確定したら、法相の署名を待たず刑が執行されるようにすべきです。
 この意見に反対の立場の人は、法相が署名しないために確定された死刑の執行が滞っている現状を踏まえた上で、それでもなぜ死刑執行に法相の許可を要するかを主張していただきたいと思います。

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タイトル (本文) ブログ名/日時
死刑自動化: 朝日新聞社説への反論
 死刑制度はどうあるべきでしょうか?  人を死刑にするとは、どういう事なのでしょうか? ...続きを見る
白鳥一声
2007/10/07 20:54

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コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。初めておじゃまします。
3つ反論させて下さい。
@私は「無責任」と批判しました。鳩山さんは「司法で確定された刑が、行政の判断で執行されないのは間違ってる」と言ったのではなく「大臣ひとりに責任をおっかぶせる」と言いました。鳩山さんの発言に、無責任な気持ちがあると感じました。上の通りの発言だとしても、自身が法相の時の発言なら、やっぱり「無責任かも」と感じると思います。わざと論点をすりかえたわけじゃありません。鳩山さんの話し方とタイミングで、論点がいくつか生まれたんじゃないかと思います。
A法相が署名しないために執行が滞ることは、自動化の理由にはならないと思います。
B私は法相に署名してもらいたいです。理由は、475条を作ったのにも理由があるだろうと思うから、それから署名することで大臣にも責任を感じてもらいたいからです。
このブログを見つけて嬉しかったです。ありがとうございました。
アイスゆず
2007/10/07 05:06
アイスゆずさん、コメントありがとうございます。
初めてのブログで初めていただいたコメントだったので、感動しました。
@について、なるほど、もし鳩山法相の発言にこのような背景があったなら「無責任」という批判は妥当だと思います。法相の発言が議論となるのは理解できました。
ただ、それでも法相の問題提起は価値があったと思うのです。
現在、法相が署名しないことで、死刑は執行までに平均7年以上かかっています。その間、死刑囚はいつ死ぬとも分からない恐怖を強いられます。死刑は仕方ないことですが、この待遇はいたずらに死刑囚の苦痛を増し、定められた刑罰以上に過酷であるように思われます。
これが、Aについて法相の署名遅滞によって自動化を推進すべきと考える理由です。
Bについて、475条は刑の執行が行政の管轄だからではないでしょうか? この条項が存続するには現状引き起こされる不利益(死刑囚の不当な苦痛)以上のメリットが必要だと思います。法相にも責任感は持ってもらいたいですが、それによって死刑囚の苦痛が長引くなら不要かな、というのが僕の考えです。
いかがでしょうか、ご意見いただければと思います。
birds-eye(管理人)
2007/10/07 15:43
補足です。

刑法475条
 死刑の執行は、法務大臣の命令による。
 A 前項の命令は、判決確定の日から六箇月以内にこれをしなければならない。但し(中略)は、これをその期間に算入しない。

ですね?

コメントの字数制限が結構厳しいことを思い知りました(笑) 段落分けできず読みづらくなったことをお許し下さい。
birds-eye(管理人)
2007/10/07 15:47
こんばんは。
お返事ありがとうございます。
@おっしゃる通り法相の問題提起は価値があると思います。話し方と時期が、大臣として許しがたいと思いますが、鳩山さんの気持ちから素直に出た言葉が、本来の論点だけじゃなく他にも重要な論点を生んだ気がします。
A法相の思想信条で刑が執行されなかったり遅れたりすることは問題だと思います。でも自動化するのではなく、今後は責任を果たす人を法相にするようにできないかなと思います。
B言葉が足らなかったのですが「わざわざ法相の命令が必要としたことに何か考えがあったのだろうと思う」という意味です。
 恥ずかしながら、執行まで平均7年もかかっていると初めて知りました。これらは病気療養以外の理由もあるのでしょうか。連合赤軍にいた人がまだ執行されていないのは、報復テロを警戒しているからだという話を聞いたことがあります。
 時間をかけて推敲したのですが、なかなか文章がまとまらなくてすみません。
アイスゆず
2007/10/08 03:56
アイスゆずさん、お返事ありがとうございます。
論点ごとに整理されていて、とても分かりやすい文章ですよ。楽しく拝読させていただいています。
Aは、ふさわしい人が法相になるべきなのは、僕も全く同感です。ただ、「制度」を考える上では、個人の資質を当て込むよりも、ある程度どんな人がその責についても無茶なことにはならない安全装置が必要だ、というのが僕の基本的な考え方です。「自動化」は行きすぎでも、何か法相を監督する制度があればと思います。
Bは、昨日の朝日新聞社説で取り上げられていましたね。ここの記事でも取り上げたのですでに読まれたかもしれませんが、死刑は取り返しがつかないので法務省が再チェックするそうです。確かに、納得できる理由だと思います。
 死刑執行まで時間がかかる理由は、僕も詳しくは分かりません。法相交代の直前に駆け込み執行が多いという噂もありますので、法相の個人的事情かなと思っているのですが…
birds-eye(管理人)
2007/10/08 15:26
こんばんは。またおじゃまします。
 自分がいつ執行されるか分からない状態が何年も続くのは、本当に残酷だと思います。それが法相の都合で、ということなら絶対に許せないと思います。
 昨日のニュースで、鳩山法相が勉強会を始めたと聞きました。おっしゃるように、法相を監督する制度、どんな法相でも決められた通りに責任を果たす制度について話合われていたらいいなと思います。
アイスゆず
2007/10/11 22:13
 今更ですが、間違いに気づいたので、訂正いたします。

2007.10.07 15:47のコメント
 ×刑法475条
 ○刑事訴訟法475条
でした。
birds-eye
2007/10/26 16:48
すみません。
最初に中途半端な書き方をして、きちんと確認しませんでした。あわててポケット六法見てみました。
以後気をつけます。
アイスゆず
2007/10/26 21:23
 いやいやいやいや。ネットで調べて原文まで読んだにもかかわらず、略すと別物になってしまうとは露ほども思わなかった僕の責任です。とりあえず、取り急ぎ。

 とりあえず、アイスゆずさんが手の届く範囲にポケット六法を置いておられる方だと分かりました。僕は、自分の大学入学年度版を、さてどこの納戸に押し込んだかな… ご指導ご鞭撻よろしくお願いいたします。

 そして、先の訂正コメント、実は鳩山法相「実態に合わせて475条2項規定を延長」発言を受けて、反論記事を書こうとした過程で発覚し、しかも肝心の記事の方は投稿を頓挫しているという裏事情はここだけの秘密です。
 タミフルに流されました。
birds-eye
2007/10/26 23:25

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