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冬が近づき、もうそろそろインフルエンザの話題も出る頃ではないでしょうか? インフルエンザの特効薬といわれるタミフルは、服用した子供がマンションから飛び降りて死亡するなど痛ましい事件が続き、未成年に投与した場合に異常行動を起こす恐れがあると、一頃は盛んに報道されていました。 その問題を、学術報道のあり方という問題と併せて、冷静に振り返ってみたいと思います。 相反するような、タミフルに関する二つの報道です。 タミフルと異常行動、因果関係見られず 厚労省 タミフルの脳への興奮作用、ラットで実証 米の邦人教授「タミフルが子供の飛び降り事故を誘発するか?」という疑問に対して、どちらの研究も決め手を欠いています。初めの研究については、一般にサイエンスにおいて、「何かが存在しないことの証明」は非常に難しいものです。しかし、二つめの研究の結果から、安易に「脳細胞の興奮が飛び降り事故を誘発する」と考えるのも問題です。 ここまでは、新聞記事の問題ではなく、医学分野において「タミフルと異常行動の因果関係の有無」という問題に結論が出ていないということを示しています。 このように学問的にも決着していない問題について、昨期のタミフル異常行動に関する一連の報道に、僕は疑問を感じていました。ニュース報道は起こった事実を伝えていましたが、タミフル規制の是非については必要な情報を十分に伝えていなかったからです。 報道は、主に「タミフルを服用した誰それが飛び降りる事故があった。タミフルへの不信が募っている」という内容だったように記憶しています。 しかし、インフルエンザとタミフルについてこの問題を考えるなら、次の事もきちんと考慮するべきです。(※以下の事実は僕が親しい医師から聞いた話です。間違っていればご指摘ください。)
タミフルと異常行動の関連を検討するには、最低限「タミフルが導入される以前に、同種の事故がどのくらいあったか」という情報が必要ですが、僕の知る限りではその情報を与えてくれる報道はありませんでした。 さらに、結果としてタミフルは10代の子供に対する処方制限が課されましたが、これも一方的な報道に強く影響されたように僕には思われました。 タミフルに深刻な副作用の恐れがあったとしても、その規制には「タミフルを用いない場合のデメリット」を考慮する必要があるはずです。その点が、一連の報道からは抜け落ちていたように記憶しています。 タミフルの薬効は、「インフルエンザの罹患期間および発熱期間をそれぞれ24時間ほど短縮する」というものです。罹患期間が短縮することで、その症状が重篤化(肺炎・脳炎に悪化など)するリスクも減ると、僕は聞いています。 タミフル規制の是非については、その導入前と導入後で「異常行動の増減」と「インフルエンザが重篤化した患者の増減」を秤にかけて考える必要があるはずです。 その点も、報道から十分に知ることができませんでした。 僕は、報道各社に次のことを希望します: 学術的に決着がついていない問題については、その旨を報道で明示してください。その上で、視聴者・読者が問題を考えるのに十分な情報を、功罪の両視点から、十分に提供してください。提供される情報は「確かめられて、正しい」情報である必要はありません。その代わり、「どのくらい不確かな」情報であるかを、報道の中で明らかにしてください。 最後に、タミフルに関して僕が聞いたことや思うことを個人的な範囲で付け加えます。
これを読まれて、皆さんどう思われたでしょうか? 来るべきインフルエンザの季節に、医療との関わり方を考え直す機会にしていただければ幸いです。 |
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タミフルの副作用―通販情報ホームページ 2008/02/22 23:26 |
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