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zoom RSS 裁判員制度: 目を背けられるなら楽だと思う

<<   作成日時 : 2007/10/13 15:00   >>

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人の非を面と向かって改めさせることは避けたいものです。

言い争いは面倒くさいし、
自分が嫌な人間になったような気がするし、
そもそも自分が正しいとは限らない。
だから、なるべく関わり合いになりたくない……

――それでいいのでしょうか?

 裁判員制度の導入が近づいています。
 制度の導入を前に色々な議論を耳にするのですが、積極的に導入を支持する意見はあまり聞かず、反対や消極的意見が多いような気がします。

 僕は裁判員制度に賛成の立場です。刑罰の運用に市民が関わることは、重要なことだと思うからです。
 自分が関わって正さなければならない問題を、関わらずに放置することは、様々な問題を招くと思います。例えば社保庁の年金問題でも、お菓子メーカーの賞味期限偽装問題でも、気づいた人が誰が勇気を持って声を上げれば起こらなかった事です。
 僕にとって、裁判員制度の導入とは、このような「罪をただす勇気」を持つための象徴的な出来事なのです。裁判員制度が浸透するに従って、市民レベルで意識変化があり、先述のような問題も減っていくと期待しています。

 ただ、この問題について、いまいち自分の考えを整理できていません。
 そこで今回は、裁判員制度について最近読んだ論説記事について感想を書いていきたいと思います。


人を裁くということの難しさ 産経新聞
 ある偽ブランド品販売事件で、公判で述べられた被告の動機を聞いていると、初めは不運な生活苦からやむを得ずやったのかと思ったが、最後まで聞くとそればかりでもなかった、という内容です。
 「自分が裁判員になっても、人を正しく裁けるかどうか」という不安を考えるのによい記事だと思いました。
 僕は、完全に正しい裁きはあり得ないと思います。自分の能力の及ぶ範囲で、真摯に裁きに臨み、自分が最善と考える判決を示すことが大事だと思います。自分が過ちを犯さないとは思いませんが、だからといって職業裁判官に任せきりにするのは責任放棄だと思うのです。
 ちなみにこの記事は産経新聞の署名記事ですが、これをお書きになった西尾美穂子さんは裁判関連の記事を良くお書きになっています。「法廷から」という連載がMSNのホームページでも読めますが、それほど有名ではない事件まで様々な法廷のやりとりを取り上げていて、大変考えさせられる記事を書かれています。


【迫る裁判員制度】同一シナリオでも無期〜懲役16年 バラける判決 産経新聞
 裁判員制度を試した模擬裁判で、同じ事件でも判決の量刑に差が生じた、という内容です。
被告役などの演技力に差があるから当然だと最高裁は考えているが、裁判員には「演技」に判決が影響されたという認識を持っていなかった点が指摘されています。
 僕は、裁判員制度によって量刑に差が生じるのはやむを得ないと考えています。本来は望ましくありませんが、新しい制度には新しい制度の長短があり、この短所は市民が民主的に法律の運用をコントロールする過程で不可避だと考えるからです。ただ、自分が裁判員になったら、自分の考えが被告人の「演技力」に影響されているかもしれないことを忘れないようにしたいと思います


【コラム・断】無意味な裁判員制度 産経新聞
 裁判員は大きな負担を強いられるのに、結局判決は(裁判員が関与しない)控訴審であらためられてしまうので、やるだけ無駄だ、という点が指摘されています。書籍が紹介されていますが、僕は読んでいないので、記事中で「制度導入は恐るべき国家意志」と述べられていることについてはうさんくさいと思っています(本を読んでいない人にも議論のあらましと根拠が分かるようにすべきです)。
 指摘されている問題点は、重要だと思います。裁判員制度の運用に関しては、控訴審以降の裁判所には、裁判員制度の趣旨を理解した上でなるべく一審の量刑を尊重してもらいたいと思います。これは、裁判員制度を導入後に僕たち市民が見守りただすべき事だと思います。


【正論】秦郁彦 誰も支持しない裁判員制度 産経新聞
 裁判員の身にかかる報復の危険や、裁判員の過大な負担が指摘されています。また、裁判員制度はだれが推進しているのか判然としないという趣旨が論じられています。
 裁判員の安全の保証は、しかるべき対策が必要だと考えます。例えば暴力団の関与する事件は裁判員制度の対象から外す、などです(朝日新聞の社説で述べられており、僕はこの考えを支持します)。裁判員の過大な負担については、市民の義務だと思いますが、複雑な問題なので今回は触れません。また機会があれば取り上げたいと思います。

 いつかまた、裁判員制度についての僕の考えをまとめて記事にしたいと思います。
 長くなったので、今回の記事はここで終えます。

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